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07/05/2008

南アフリカと聞いて皆さん何を思い起こしますか?


歴史の教科書でアパルトヘイト(人種隔離政策)を習い、それを思い出す人も多いことでしょう。

他にも、喜望峰やら野生の動物やら、中には今や人間も野生に近くなってしまったとか、
そういったことを思い出す人もいるかもしれません。



南アフリカにはタウンシップと呼ばれる旧黒人居住区があり、本日は南アフリカ最大のタウンシップ、
ソウェトという街へ、ツアーで参加することにした。


治安の問題もあり、知り合いがいない人が個人で行くには難しいエリアだけに観光客に人気のあるツアー。
金持ちヨーロピアンやのんきなアジアンが優越感に浸りたいがために参加してんじゃねぇの?って思われるかも
しれない。そう思われても甘んじて受け入れようと思い参加を決めた。


ヨハネス市内を通り過ぎソウェトへ向かう。南アフリカは非常に発展した国で、道路の整備状況も完璧で
市内には近代的な高層ビルが立ち並ぶ。治安が異常に悪いことを除き、他の先進国の大都市と何も変わらない。


が、徐々に風景は田舎のそれへと変わり、トタンで造られた家が立ち並ぶエリアに入る。ソウェトだ。


アパルトヘイト廃止後もその差別は激しく残っていることは知られている。しかしそのエリアを見ると
これのことかとまざまざ見せ付けられる。


電気、ガスは通っているのだろうか。水道は住民で共同のものがあるだけ。
アジアなどでも貧しい暮らしをしている人は数多くいるが、この隔離のされ方は異常だ。
アパルトヘイト廃止後、成功したであろう人たちはその居住区の一画で豪邸を築いている。
その中、貧しい生活を余儀なくされている人もいる。写真を撮ること自体に抵抗感もあったが、
何枚か撮らせてもらった。




日本人として生まれたことに対する感謝と申し訳なさを複雑に感じながらも、救われるのは子供たちの笑顔。
子供たちの笑顔はやはり世界共通で、貧しさのかけらも見えない。この子たちが大人になるころには
もっといい世の中になっているように今のオレたち大人には何が出来るのだろうと考えさせられた。



このツアーは他にもアパルトヘイト博物館等を回ります。自分が生まれて、のんきな小中学生時代を過ごしている
ときの出来事等もビデオを交えながら詳しく解説されています。


欧米では南アフリカ観光は一般的なものです。日本人も他の諸外国と同様数多く訪れる日がくるかも知れません。
その際はぜひ足を運んでもらいたい場所のひとつです。

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